デメリット1.同棲したからといって結婚するとは限らない

法的拘束力のある婚約を交わした上での同棲であれば別ですが、基本的に恋愛の一環である同棲は、本人同士の自由な意思と自己責任に基づいて営まれます。

つまり、成人した二人が共に考え、合意に達した上で同棲という関係を選択し、その生活を共に楽しんだ後に、「今後は別々の道を歩む」という決断をするのは自由だということです。

そのため、同棲後に結婚に至らなかった場合に、相手の責任を追及することはできないのです。自由であるということは、メリットであると同時にデメリットにもなり得ます。

デメリット2.日本社会での同棲カップルの位置づけ

スウェーデンや他のヨーロッパ諸国では、同棲カップルに対する偏見や否定的な見解は皆無です。同棲カップルが共同で育児や住居購入をする際にも何ら支障はありません。

しかし、「真剣に交際しているのならば結婚して当然」という風潮がある日本では、同棲そのものや同棲を選択する人に対して、「けじめがない」「だらしない」といった偏見が向けられる場合も少なくないのが現状です。

また、多くの日本人の両親は同棲に関して、「男性が結婚することなく結婚生活のいいとこどりをしている」「結婚しなかった場合に女性の婚期が無駄に遅れる」という認識を持っているため、成人した娘が同棲をする意思があると知ると難色を示しがちです。

同棲で何を得て何を失うかは当人次第

同棲をすれば、カップルが自動的にお互いの本質を理解し、信頼関係を確立できるという訳ではありません。

同棲中に発覚した価値観の差異や生活の仕方に関する問題を、「結婚すれば何とかなるだろう~」と軽く捉え、話し合いによる問題解決を怠った結果、同棲中の問題を結婚生活に持ち越してしまうカップルもいます。

また、女性が同棲期間中に、「嫌われたくない」「相手にとって理想の結婚相手でありたいと」いう思いから常に相手本位に行動した結果、「話し合いのできない夫婦」や「妻が一方的に我慢することで波風を抑える結婚生活」の始まりになってしまう可能性もあります。

同様に、「女性が夫でもない男性のために一方的に尽くすことになる」等、同棲中に起こりがちなトラブルに関しても、当事者であるカップルが主体となって話し合いをし、両者が納得できる共同生活を築き上げていくことで回避できる場合が多いのです。

ABOUTこの記事をかいた人

近藤万祐子

神奈川県横浜市出身の30代の日本人女性です。2012年に、スウェーデン人男性と結婚し、スウェーデン南部へ移住しました。現在は、現地の大学で心理学と教育学を勉強しています。また、学業の傍ら、スウェーデン在住ライターとして、海外生活、留学、異文化理解、ヨーロッパと日本の教育などに関する記事を投稿しています。